子供と共に日本の伝統行事を楽しみ、日本の伝統文化をしっかり伝えていきたい。
そんな想いで子育てに励んでいる、るい斉藤です。
日本の伝統文化に、生後100日目をお祝いするお食い初めという行事があるのはご存知でしょうか。
子供の成長を願い、お祝いする、思いやりのある素敵な行事です。
私のうちの二人目の子供が生後100日目を迎え、お食い初め祝いをしました。
お祝いごととはいえ、昨今、少人数が望ましい情勢が続いております。
私たちも、自宅で実施すべきか、お店で実施すべきか、迷いました。
この記事では、お食い初めのお祝いのやり方や歴史などの基礎知識に触れて、
実際に私が検討し、体験したお食い初め祝いをお伝えします。
自宅で実施されるか、お店で実施されるか悩んでる方にお役に立てると嬉しいです。
お食い初め とは
なんのための行事?
生後100日に行われる、赤ちゃんの成長祝いです!
食べ物に一生困らないようにという願いと共に、今後の成長も願う儀式です。
いつすればいいの?
生まれてから100日頃〜120日頃。
土日や、大安吉日に行うことが多いとのこと。
我が家ではちょうど100日が大安だったので100日に行いました。
だれとするの?
元々は、祖父母も交えて賑やかに。
その家の一番年長者の祖父母が、最初に赤ちゃんの口に箸を持ってく習わしでした。
コロナ禍を経た今は、親子だけでゆったりと行うことも多いようです。
我が家が開催したのはまだコロナショック真っ只中。
親族で集まることはできなかったので、家族だけで行いました。
なにをするの?
お祝い膳と、歯固め石を用意します。
そして子供の長寿を祈って、その家の一番年長者の祖父母が
お箸を使って赤ちゃんの口に箸を持っていきます。
そして歯固め石を歯茎に優しく当てたり、箸で石をつついてから
歯茎に優しくちょんちょんと充てて、歯の成長も祈ります。
方法は地域によってもいくつか方法があり、
どれが正解ということは無さそうだ。
大事なのは祝い、祈る気持ち。
どこでするの?
お祝いの場所は、自宅やホテル、レストランなどで行う方がいらっしゃるようです。
それぞれのメリットデメリットを見ていきましょう。
生後100日は、まだ赤ちゃんは首が座っていないことも多いです。
ママもまだ出産後の辛さが残っていることが多いので、無理せずゆっくりできる場所にしましょう。
自宅で行う場合
お祝いに必要な「歯固め石」と「お祝い膳」を用意すれば、自宅でゆっくりお祝いできます。
慣れ親しんだ自宅で、ゆっくりリラックスできる。
料理の準備や、片付けなど、家事が色々発生するので意外と大変。
ホテルで行う場合
親族が遠方に散らばっている場合は、ホテルのレストレンで行い、親族はそのまま宿泊。
親族総出でゆっくり過ごせるのがメリットです。
遠方に散らばった親族たちで集まり、素敵な時間を過ごせる。
移動が多くなりがちなので、母親と子供への負担は大きめ。
様々な地方から集まるのは、コロナショック真っ只中では良い選択肢とは言えなかった。
3年前、私が娘のお食い初め祝いをした時はホテルでした。
転勤族の私は、親族が離れ離れだったので、集まる必要があったのです。
お店で行う場合
個室の取れるレストランでの実施。
お食い初め専用のお食事メニューを提供しているレストランもあります。
個室があるお店なら家族だけでゆっくりできる。
料理の片付けも不要で、家事が楽チン。
外出することになるので、母親と子供への負担を考慮する必要あり。
お食い初め専用メニューを提供しているお店は、少し高めなお値段設定。
今回、家事が楽ということを優先して、
私は、お店で実施してみることにしました。
息子の生誕100日祝いのお食い初めをお店でやってみた
今回お世話になったのはこちらのお店です。
がんこフードサービス株式会社が運営している食事店。
その中でもこのお店は変わっています。
昭和初期に作られた名主の邸宅を改装し、食事店にしている素敵なお店なのです。
ここのお店ではゆったりとした個室を用意頂き、密を避けることができました。
素敵なお祝い膳を堪能できましたので、実際のメニューを見ながらお祝い膳の説明もします。
お祝い膳とはどんなメニュー
一汁三菜が基本。
それぞれの献立に
大切な意味が込められている素敵な料理。
尾頭付きの鯛
おめでたい魚代表!
お祝いには欠かせないお魚。
紅白を連想させる体の色が縁起がいい。
丸魚一匹を用意して、長寿を祈る。
各メニューに特別な意味あり
それぞれの由来が面白かったので
順番に紹介して行きます。
赤飯
「災いから縁のない、健やかな成長を遂げますように」
赤いご飯は太陽。小豆は星々の輝き。
その赤い色は邪気を寄せ付けず、災いを避ける。魔除け効果。
蛤のお吸い物
「良い伴侶に恵まれ、幸せになりますように」
蛤の殻は、対になっている殻以外とはピッタリ合わないとのこと。
これが良縁を意味しており、こんな願いが込められてます。
海老
「腰が曲がるまで丈夫に。長寿でありますように」
タケノコ
「まっすぐ健康に成長しますように」
里芋
「親芋から小芋が次々と増えていくのと同様、子宝に恵まれますように」
蓮根
「将来を見通すたくさんの穴。先の見通しがうまく行きますように」
タコの酢の物
「タコ=多幸。たくさんの幸せを。長寿になりますように」
梅干し
「シワが寄るまで元気に過ごせるように」
おせち料理にも通じる内容が多い。
食材に祈りや縁起を見出す日本の文化って素敵かも。
歯がため石
生後百日頃は歯が生え始める時期と言われています。
「齢(よわひ)」という漢字は「年歯」、数珠つなぎに並ぶ年月。
そういった謂れから、歯は縁起が良いもののようです。
綺麗な歯固め石を用意して、歯の成長も祈りましょう。
どこで用意するの
丸くてツヤツヤした小石であれば大丈夫と言われてます。
1〜5cm程度が目安です。
正式には、黒、赤、白の三色を揃えると良いという説もあるようです。
最近は、形が良いものを一つ用意する傾向が強いようです。
歯固め用の石を渡してくれる神社もあれば、
境内の丸い石をお借りすることも。
使った後は、次のお参りの際に戻すことを忘れずに
水の流れを旅して、角が落ちている丸い石を探しましょう。
あまり人が踏んでいないところのほうがいいでしょう。
しっかり洗っておきましょう。
専用に磨かれているので、形も整ったものが手に入ります。
私たちは、お宮参りの際に石を神社からお預かりしました。
お店で用意してくれたお祝い膳にも付いていました。
まとめ
お食い初めは平安時代から続く、日本の伝統のお祝い行事。
子供の成長を祈り、地域、文化、歴史で、その方法には様々なバリエーションがありましたが、
共通するのは、子供の成長を願い、祈り、お祝いする気持ち。
子供の親となった実感が強く感じられる素敵な行事なので、
皆様も是非、お祝いをしましょう。
出産を頑張ってくださった奥さんへの感謝を込めて、特別なご馳走を。
家事負担軽減の配慮もした「お店での実施」をオススメします。
がんこ立川屋敷は、お食い初め関わらず、オススメしたい素敵なお店でした。
いつか、子供が大人になり、その子供が生まれることがあれば、
私たちと同じ祈りとともに、お食い初め祝いをしてほしいものです。
日本の素敵な文化。後世まで伝えて行きましょう。