デジタルデトックスとは
パソコン、スマートフォンなどのデジタルデバイスに囲まれ、埋もれた生活。
そんなデジタルまみれの世界から、一度、距離を置く。
そして、デジタルデバイスとちょうど良い付き合い方を見直そうという取り組みです。
四年間スマホなし生活した私が伝えたいこと
私は、都内某メーカー勤務のバリバリサラリーマンでありながら
2018年から2022年までの４年間、個人携帯、スマホなしの生活をしていました。
スマホ解約を決断した理由は別の記事を書いております。
スマホ中毒からの脱却、大胆なデジタルデトックスに挑戦しました。
iPadのみの生活。
そこで得たメリットは、とても大きく感じました。
そして同時にデメリットもあったのも事実です。
この記事では、4年間の実体験から得たメリットも、デメリットもお伝えします。
この記事を読んだ皆様が、実際にスマホを解約せずとも、
適度な距離感を掴んで頂けると幸いです。
結論 スマホは必要。距離感も必要。
まずはスマホなし生活四年を経て出した私の結論です。
「スマートフォンはある生活の方が便利。しかしある程度の距離を置くのがベスト」
スマホを断つことで感じたメリットは多大なものでした。
しかし同時にデメリットは、年々と大きくなっていきました。
スマホがない生活 ７つのメリット
集中力アップ
ゲーム、SNS、トークアプリ、あらゆるアプリから発信される通知の数々。
スマホを手放し、通知がなくなった時、忘れていた集中力に気づきます。
時を忘れるほど、読書に没頭。レゴに没頭。
それは「フロー（没入）とは幸福の一つの形である」という心理学の理論を思い出させるものでした。
通知カットで集中力アップ。
携帯を解約しなくても、通知を切れば、同様の効果が得られる。
現行のiPhoneのOS、iOS15には指定時間の通知をOFFにする「集中モード」が搭載されてます。
是非活用してみてください。
トークアプリ、SNSからの解放
「るい斎藤は携帯電話を持っていない」という情報を友人に普及しました。
おかげで、LINEの返事をすぐしなくても良い免罪符が出来ました。
SNSは思い切って、全て退会。お付き合いの「いいね」をする機会も無くなりました。
SNSの退会はスマホを持っていなくても可能。
「退会」まですると、全然気にならなくなる。
友達の思い出話も、会った時に新鮮な気持ちで聴けますよ。
ゲームプレイ時間が減った
私はスマホゲーム中毒に陥っておりましたが、そこから脱却できました。
ゲームを全くしなくなったわけではありません。
ログインボーナスなどに惑わされず、純粋にやってて楽しいゲームを見出しました。
ゲームは二週間我慢してみる。
ログインボーナスやイベントは、継続するほど損に感じるが、
取り戻せないほど一度放棄すると、冷静になります。
２週間後、改めてそのゲームが本当にやりたいかどうか見直してみましょう。
一緒に過ごしてる相手にしっかり向き合える
友達と一緒にいながら、携帯で別の仲間たちとやりとり…みたいなことがなくなりました。
今、一緒にいる相手との時間をしっかり楽しむようになったのです。
子供の頃を振り返ると、当たり前のことだったのに、それを忘れていた気がします。
これは再現が難しいかも。人と会っている時に携帯を触らないポリシーが必要。
仕事でよく使われるTEAMSなどであれば、離席中といった設定表示も可能。
やりたいことをやるようになった
空いた隙間時間についついスマホでゲームか動画を見る。
そんな癖がなくなったおかげで、
「休日は何をしようかな」
「ちょっと休憩で散歩でも行くか」
「読書しよう」
こんな風に自分のやりたいことを考え、やるようになりました。
携帯を使わない時間を決めてみよう。
隙間時間にゲームや動画鑑賞を楽しむ癖は、充実してるようで満たされていない。
時間が埋まっているだけかもしれない。
よく眠れるようになった
寝る直前まで、スマートフォンをいじるという癖がなくなり、
キチンと寝るようになりました。
睡眠の質も向上したように感じます。
寝る前３時間はスマホをいじらないというルールを実行してる人もいるみたい。
通勤電車の過ごし方が変わった
スマホゲームをしていた時間が、読書か音声学習に変わりました。
iPadはカバンの中に持ち歩いていたので、
YouTube Premium を使って、予め動画をダウンロード。
骨伝導ヘッドホンを使って、音声学習をするようになりました。
画面を見ずに音声学習や、読書は、携帯を所有していても、意外と実行は簡単です。
スマホがない生活 ５つのデメリット
電話番号認証が必要なサービスが使えない
これはかなり痛手。
セキリュティが厳しくなっていく中、SNSやトークアプリは
携帯電話番号認証（SMS認証）を要求するようになっていきました。
以前はメールアドレスだけで複数アカウント作成できたSNS。
それらがショートメッセージを利用した認証必須となり、新規は作りづらくなっていきました。
LINEの年齢認証が出来なかったり、ネットバンクが使えなかったり。
年月が経つごとに不便さは増していきました。
電子決済が使えない
PayPay、LINE Payなど、数々の電子決済が生まれました。
4年前に携帯を解約したキリの私は、それらを使うことがなく過ごしてきました。
周りでは電子決済による「20％OFFポイントバック」と言ったイベントで盛り上がっていましたが
それらには完全に乗り遅れてしまいました。
役所に申請する電話番号が無い
子供が生まれて出生届を出す時や、新しく始まったマイナンバー制度など、
役所に申請を出すことが増えましたが、個人携帯電話番号がなかったので苦戦しました。
自宅に電話回線も引いていなかったので、苦しまぐれに実家の電話番号を使ったりしました。
手放した携帯番号が再利用されることによる弊害
iPadに移管した際、番号ポータビリティは使わず、
それまで利用していた携帯電話番号を手放しました。
一年ぐらい経ったある日、友人から「謎のLINE連絡先が増えた」みたいな話がありました。
私の使っていた携帯電話番号が他の方に渡ったのが原因でした。
使われなくなった携帯電話番号は、再利用されるのです。
恐らく、私の過去の番号が振り当てられた方も逆に知らない連絡先、
私の友人たちが「知ってるかも候補」に出てしまい、迷惑だったと思います。
人様に迷惑をかけてしまうぐらいなのであれば、
若干の維持費を払ってでも、携帯電話番号は確保しておけばよかったなと後悔しました。
咄嗟に写真、動画が撮影出来ない
基本、リュックに収納しているタブレットでは、咄嗟の写真撮影、動画撮影ができません。
子供が生まれてからは、急に写真が撮りたいシーンが訪れることが増え、不便に感じていました。
スマホなし生活 メリットデメリット まとめ
- 自分だけの時間が生まれ、集中力アップ
- トークアプリやSNSは気にならなくなる
- ゲームに奪われる時間が減る
- 一緒にいる人との時間を大切にできる
- 自分が本当にやりたいことが見つかる
- よく眠れる
- 通勤時間が有意義なものに
- 電話番号認証SMSが使えない
- 電子決済が使えない
- 役所へ届け出する電話番号が無くなる
- 手放した携帯電話番号が他の人の手に渡る
- 咄嗟に写真や動画の撮影ができない
スマートフォン 再契約へ
4年経った今年、改めて スマートフォンを持つことにしました。
最大の理由は上記デメリットによる悪影響が大きくなってきたためです。
子供たちの写真、動画を撮るチャンスを逃さないために
スマートフォンであれば、ポケットからすぐ取り出して撮影が開始できます。
将来を見据えた投資運用のために
積立NISAや、株式運用をするため、SMS認証ができる携帯電話番号が必要になりました。
役所に届けている番号も、実家の電話番号という訳にもいかないので更新しました。
電子決済のために
これはまだこれから着手しますが、電子決済を始め、コストメリットも追いかけたいと思っています。
それでもスマホなし生活のメリットを活かしたい
今回、再度契約することになったスマートフォン。
４年間スマホなし生活で得られた経験で見つけたメリットを活かすために以下のルールを守ります。
携帯電話を再契約したことを公言しない
仲間内にはもう、流石に携帯電話持っていないキャラが定着しました。
もうトークアプリの通知に悩まされるのは嫌なので、携帯電話番号は基本公開しないことにします。
ゲームのインストールは最低限に
ゲーム中毒者の経験を持つ私は、このルールも公言して守りたいと思います。
インストールを全くしないのではなく、あくまで最小限に！
これからも程よい距離感でゲームも楽しみたいと思っております。
本名のSNSはしない
SNSのサービスは ブログにまつわるSNSだけに絞ろうと思います。
これからも、友人の旅行の思い出話は、SNS上ではなく、直接話を聞いて楽しみます。
- 携帯電話を持っていない設定が便利なのでそれは継続する
- ゲームは最低限にして、過去のゲーム中毒を繰り返さない
- 本名のSNSはせずに、情報収集、情報発信ツールとして活用する
以上が4年間のスマホなし生活で得られた私の感想です。
スマートフォンは確かに便利であり、現代社会ではやはり必須級のアイテムだと思います。
一方で、身近過ぎるとそのデメリットは大きくなっていきます。
私のように長年、解約する必要は無いとは思いますが、
皆様も一度、デジタルデトックスについて考えてみてはいかがでしょうか。